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ジャニーズ嫌いのアラサー女が婚約破棄されてSexyZoneに救われた話①

はじめまして。ゆうと申します。

 

慣れないので読みにくいかもしれませんが、自分の直近を記す意味も込めて書き始めてみました。

 

 ブログの題名のとおりなんですが、ジャニーズに抵抗感のあったわたしがSexy Zoneにハマった経緯を説明するには、まずはちょっと重い話にお付き合いいただかねばなりません。

 

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婚約が破談になったのは、2019年2月末。結構最近。

 

婚約破棄というと、言葉だけ聞くとそう珍しい話でもないだろう。

大ヒットドラマ「アンナチュラル」では三澄ミコトは仕事に熱中するあまり婚約者に見放されるし、種田ロスを引き起こしたドラマ「わたし、定時で帰ります。」では、結衣は婚約者に浮気された上、婚約破棄を告げられる。しかも結衣にとっては二度目の婚約破棄。相当なトラウマだろうと推測するが、作中では円満破談として描かれていて驚いた。

私の知る限りドラマの中では婚約破棄は頻発するし、そう重い出来事として扱われない。どんな主人公も最後にはハッピーエンドを手に入れるから、視聴者も特段気に留めることはない。

 

実際に自分の身に起こってみると全くもってドラマのように気楽ではいられないのだが、この文章を読んでくれているみなさんには、ありきたりなドラマを流し見しているくらいの感覚でいてほしい。

 

婚約者とは、2年ほど前にニューヨークで出会った。かっこよく言ってみたけど、要は社員旅行である。

意気投合して、付き合いはじめ、遠距離恋愛をして一年くらい経ったころ、年頃のカップルに相応しく自然と結婚の話が出た。

 

相手にそれなりに不満はあったけれど、結婚ってそんなもんだろうと思っていた。

それまで粘着気質な曲者に好かれ数々のレジェンドを持っていた私の経歴からすると、少々淡泊な彼は丁度良いと思っていた。なにより対話を大切にしてくれる人だと信じていたから、結婚を決めた。

5年続けていた営業職がつらくて体調を崩していて、環境を変えたいと思ったのも理由の一つだ。

私たちは結婚を一つの区切りとして、二人で新しい場所で新しい生活をスタートする決断を下した。

 

両親にも婚約者を紹介し、上司にも報告し(結果私も彼も東京へ異動することになった)、婚約指輪を買い、新居を決めた。

あとは引っ越すだけというときに、事件は起こった。

 

相手の浮気が発覚したとか、まとめるとそういう類のよくある話である。

バレてバツが悪くなったのか、連絡が途絶えた。話し合いの日も直前ですっぽかされ、会えたとしても自己保身の言葉か黙りこくるかで対話にならない。おおよそ婚約者に対する態度とは思えない、散々な対応であった。

そんな難しい話ではなかったはずなのにどんどんこんがらがっていき、最終的には「君の優先順位を一番にできない」「自分のすべてを受け入れてくれないなら結婚はできない」などと今回の論点ではないことを理由に振られた。紆余曲折した一か月は、止まらないタワーオブテラーに乗っているようだった(乗ったことないけど)。

 

破談になってからも、私の気持ちをよそに忙しい毎日が続いた。破談になったって、東京への異動の話はなくならない。予定通り辞令は出て、仕事の引き継ぎや新しい部屋探し、家族や友人への報告で気を揉んだ。

楽しいことはなかった。心が疲れる前に身体を疲れさせようと、終電まで働き酒を浴び、友達や先輩の家に泊めてもらい紛らわした。

5年間働いた大阪に想い入れは相当あったはずなのに、軌跡を振り返って名残惜しむこともなく、どす黒い感情を連れて上京するしかない自分の人生を恨んだ。

 

もうここに書くのも恥ずかしい話だけれど、 婚約破棄されてボロ雑巾みたいに傷つきやつれた私に、 告白してくる強者がいた。私の事情を全て知って、それでも支えたいと申し出てきた。同情の気持ちなら止めてくれ、 半端な気持ちで優しくしないでくれ、と突き放しても食い下がり、 誠実な言葉と行動を尽くし続けてくれ、 トラウマを持った野良猫のように荒ぶる私の心に見事入り込んでき た。弱ってたんだな。

警戒心の強い私だけれど、一度警戒を解くとはやい。「 これも縁か」と諦め、心を開いたところで、「別の子( それも私の良く知る人)と付き合うことになったから、 君とは付き合えない。ごめん」と泣かれ、 まだ付き合ってもないのに振られた。泣きたいのはこっちなのに、 このときにはもう涙は一滴も流れなかった。

この出来事が私の決定打になった。自分を含むこの世のすべての「 恋愛感情」というものに嫌悪感を覚えたし、自分のことを短期間で二度も否定された事実を受け止めきれなかった。

 

西梅田の憧れのジュエリーショップで買った婚約指輪は、 御徒町の小汚い宝石買取所であっけなく売られていった。 拙い日本語を操る外国人が、 大量のダイヤを少しでも高値で売ろうと粘るその横で、 私はたった一個のダイヤを、 提示された金額から少しも交渉することなく、即決で売った。

 

いい加減な婚約者に自覚を持たせるために、 婚約指輪を買ってもらうよう仕向けた当時の私を褒めてやりたいと 思った。結局、 指輪があったって彼が自覚を持つことは叶わなかったけれど。 この指輪のおかげで、婚約の事実は証明され、 私は社会的にも法的にも不利な状況に立つことは一切なかった。

あらかたの清算を終え、 最後の儀式として売り飛ばした婚約指輪は、 取り急ぎブルーレイプレーヤーとSexyZoneのライブ円盤に変わった。婚約者がSexyZoneになるなんて、 これ以上ない幸せだし最高のネタじゃん、 と帰り道一人でニヤついた。悲しくはなかったけど、 いろいろな人にLINEを送って報告した。

 

 話が前後したが、婚約指輪を売るころには私は立派なセクラバ【 SexyZone Loversの略。セクゾファンのこと】になっていた。 破談にあたっての諸々の清算に時間がかかり( もちろん相手のせいで)、 一息つくころには夏期休暇に入ろうとしていた。

 

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今日はここまで。

読んでくれた方ありがとうございました。

続きはまた明日。 

 

(9/9更新)続き↓

sexy-dawn.hatenablog.com