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ジャニーズ嫌いのアラサー女が婚約破棄されてSexyZoneに救われた話②

こんばんは。ゆうです。

 

前回の話はコチラ↓

ジャニーズ嫌いのアラサー女が婚約破棄されてSexyZoneに救われた話① - 働くアラサーの日常

 

前回思ったより読んでいただけて嬉しいのですが、

②は期待せず読んでください…笑

 

本題です。

 

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 上京した今年の春まで話を戻そう。

男運に恵まれない私だが、幸いにも友人には恵まれた。
家族に相談ごとをしない私にとっては、友人たちが唯一の頼れる存在であった。
大阪でも旧友に随分助けられたが、東京にも15年来の友人がいた。

その友人は、空っぽになって上京してきた私のもとを、頻繁に訪ねてきてくれた。


興味のない私に構わず、彼女は来るたびにSexyZone関連の映像を流し、時折解説を挟んできた。彼女も私と同じくジャニーズなど目もくれないタイプだった筈なのに、いつの間に。

 

正直言って、私はジャニーズが嫌いだった。

嫌いというより、怖かった、という方が正しいかもしれない。スクールカースト上位に君臨するネアカの男子が昔から怖かった。テレビに映るキラキラしたアイドルは皆それと同じに見えた。アイドルという立場の人は皆チャラくて世間知らずで、裏表があるのではないか、とも思っていた。

加えて、アイドルファンの群集も苦手だった。アイドルに向かって投げかける我を忘れた熱狂的な視線や黄色い声は、私には異質で狂気的なものに思えた。ほんの一部の話だとはわかっていたが、行き過ぎたつきまとい行為を繰り返す過激派が居ると知って、さらに引いた。

 

SexyZoneについての認識もその例外ではなく、大した興味も持たず今まで生きてきたが、彼らがデビューしたときのことだけは、なんとなく覚えている。

声変わりもしていない5人のあどけない子どもが過激なグループ名を背負い、純白の衣装に赤い薔薇を添えてデビューしたことは、私にもそれなりのインパクトを与えた。
こっ恥ずかしい台詞や歌詞を聞くに耐えかね、「こんな小さい頃からキャーキャー言われてるとロクな大人にならない」などと偏見極まりない感想を述べた覚えがある。

 

引っ越しして一ヶ月経っても、異動した先の仕事に慣れず疲れていた。社内でいつ元婚約者に会うかもしれないと怯えていた。人生のプランを覆した数ヶ月の出来事を反芻し、自己嫌悪と未来への不安と24時間戦っていた。

だが、誰かと何かをしているときだけは、その不幸な戦いに向き合わないで済んだ。次第に私は彼女と、テレビの中のSexyZoneといる時間に救われるようになっていった。

 

完全に沼に落ちたことを自覚したのは、バラエティ番組SexyZoneChannelの「恋愛抜き打ちテスト」という回を見たときだった。 ジャニーズはスクールカースト上位に君臨するチャラい男の子、というイメージが見事に打ち砕かれた。

 

特に佐藤勝利という子は、なんだ。容姿端麗、いかにもアイドルという見た目なのに、恋愛に対する温度感が恐ろしく低い。必要以上に自分を飾る様子がまるでない。それが私にとっては好印象であった。

聞けば彼は車・メカニックオタクかつ人見知りだという。でも、メンバーやスタッフに見せる人懐っこい笑顔は小動物のように愛らしい。 かわいい。顔がいい。


「・・・私、この子好きかも」とつぶやいてしまった。沼の淵に立った。
沼の主は食い気味に「そうだと思った!!」と言った。長年の付き合いで、私の趣向はお見通しである。

最後のトドメと言わんばかりに畳み掛けるようにして巧みなプレゼンテーションを繰り広げ、彼女は私の足をつかみ一気に沼に引き込んだ。


沼から抜けさせまいと、今度はコンサートDVDを見ながら、彼らの経てきた歴史を辿った。


全員育ちが良く、誰もタバコを吸わないこと。スキャンダルを出したことがないこと。恵まれない時代があったこと。幼さゆえに、メンバー間に軋轢があったこと。乗り越えて、手を取り合った瞬間があったこと。今は、聡ちゃんがお休みしていて心配なこと。

 

バラエティ番組とは違う、コンサートでの彼らの真剣なまなざしと笑顔にドキっとした。何より作りこまれたおしゃれなパフォーマンスに感動した。彼らはエンターテイメントのプロだ、と思った。


そこからは早かった。
友人が来ない日も、彼女が置いて行ったDVDを見た。ラジオを毎日聴いた。テレビや雑誌を追いかけた。ネットで情報を漁った。短期間だが、費やした時間ははかり知れない。彼らの発する言葉のひとつひとつ、歌の1曲1曲が、私を少しずつ元気づけた。

人の気持ちに寄り添い、つらい日々を知って誠実に生きている人でないと発せられない言葉がたくさんあった。フェミニズムを理解し、国際的な視点を持ち、知性と品性を兼ね備えたsexyなグル―プだった。

誰だよ、ロクな大人にならないって言ったやつ。

 

彼らのように時代を創るアイドルグループが、もっと世の中に出るべきだと確信した。

 

入るつもりのなかったファンクラブに、気がついたら入会していた。7月末のことだった。

即席で買ったDVDプレーヤーで映される映像では彼らの美しい顔を拝むには限界を感じ始め、事に一区切りがついたらBlu-rayプレーヤーを買おうと心に決めた。丁度、最新ライブの円盤も発売されるようだから、それも一緒に。

 

そうしているうちに、破談の清算にも終わりが見え始めた。

自己嫌悪や不安に支配される時間が少しずつ減り、代わりに誰よりも努力している彼らを想い、恥じぬ生き方をせねばと思うようになった。 それが何よりの回復の証だった。

 

 


私が愛してやまない脚本家・坂元裕二氏のドラマ【いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう】の中に、印象的な台詞がある。

 

「私は新しいペンを買ったその日から、 それが書けなくなることを想像してしまう人間です」 

 

派手だった木穂子<高畑充希>が自分を偽ることをやめ、本当の自分について告白した言葉である。

あー、わかる、私の性格もまるまんまこのとおりだわ、 と当時激しく共感した。

私も、物事が始まるときまずそれが終わる日のことを想像してしまう、ネガティブな人間だった。

 

しかし、調べてみると、この台詞には続きがあった。 

「でも、もうそれもやめにします。(中略)買ったばかりのペンで、思う存分あなたをすきだと綴りたい」

木穂子は偽りの自分を捨て、弱さを認めたうえで、幸せを手に入れる決意をする。

 

居てもたってもいられず、ペンを握った。

まさか、自分が28歳にしてアイドルにファンレターを書く日が来るなんて思ってもいなかった。他に幾つも選択肢がある中でアイドルをしてくれてありがとう、と率直な感謝の気持ちを綴った。

 

私には、ドラマのようなハッピーエンドが訪れる気配はまだない。

でも、この世界も悪いもんじゃないな、と思わせてくれるグループに出会うことができた。

 

買ったばかりの新しいペンで、私の人生のPAGEをゆっくりと綴っていこうと思う。

 

 一行ずつ、一枚ずつ、彼らと一緒に。

 

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最後強引ですいませんwwww

拙い文章にお付き合いいただきありがとうございました。

気にしてくれてた方がいたので補足すると、仕事もちゃんと続けています。
幸いにも彼とは部署が全く違うので、顔を合わせることもありません。
営業を離れ、仕事も新鮮で前向きに頑張っています。

でも、恋愛はしばらくいいかな。結婚に焦る気持ちはなくなりました。

 

この話を読んで、少しでもSexyZoneに興味を持ってくれる人が増えたら嬉しいです。

次はもうちょっとディープに書きたい。。。

 

あと、今はもうジャニーズへの苦手意識はありません。

平和な世界を目指す、エンターテイメントのプロだと思っています。

 


最後になりましたが、偉大なるジャニー喜多川さんに、心からの感謝とご冥福をお祈りいたします。


STY🌹

 

では、また。